奇怪なサーカス 4/18





それからはあっと言う間だった
勿論スティーブは行く気満々で
私も行く事になって

お母さんとお父さんには
スティーブの家に泊まるって言ったら
普通にokしてくれた

夜は家を出ちゃいけないよとか
ご迷惑をおかけする事は
しちゃいけないよとか
色々言われたし

普通は男女同じ屋根の下泊るってのは
反対するんだろうけど
まだそんな歳じゃないだろうと
高をくくってるみたいだ

まぁokが出たからそこら辺は
もう突っ込まない

まぁ私の普通の年齢はあれだもんね

今の精神年齢は三十路付近さ(フッ

とりあえず可愛いアニーには
行く事は言っておいた

お土産買って来るから
フォロー宜しく的な要するに買収

と言う訳で現在スティーブと
あの例の古い劇場の前に居る

「ここだよね?」

「とりあえず入ろうぜ?」

「うん」

劇場の中は寒かった
うん古い建物だからね

ぁちなみに道路以外の
暗い所は大丈夫
あれだ事故の反発なんだ!

少し歩くと背のかなり高い
あのチェホンマン以上の男が立っていた
あぁきっと彼はミスタートールだ

「えっとシルクドフリークの方ですか?」

私は普通に彼に話しかけた
スティーブは少し驚きつつ
彼を見ている

「あぁ確かに私はミスター・トール
シルクドフリークのオーナーだよラナ」

「どうしてこいつの名前を知ってるんだ?」

スティーブは少し震えていた
まぁこれでもまだ小さい男の子
そうなるのも当たり前だと思う

「わたしはいろいろ知っている
君の名前も家の場所も
君が親と仲が悪いことも
君達がチケットを持ってるのも」

全てスティーブを見ながら言った
そして私にもこっそりと言った

「だが何故か君の事は名前以外
分からない君は何かの力に
守られているようだ」

「さてチケットを拝借」

私達はミスタートールにチケットを見せた
スティーブはまだ怪しんだ目で彼を見ていた



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