バンパイアの試練 7/7





カーダと一緒に舞踏会のある
会場に行く途中
仲良く話しながら歩いてる
ラーテンとエラを見て何か癒された

だってエラは何か余裕があったけど
ラーテンは今一余裕が無かったもんw

「夜の遠吠えか…」

続々と集まる人達の中で
この後やる事を思い出した

勝てない確立99.7%(柳君風)

フフ…テニプリだったら真田とか
遠吠え得意そうだな…

「ラナ、始まるから
立ち上がらないと」

「ぁ、ごめんありがと」

また妄想の世界に
飛び立ってたみたいだ

全員のバンパイアが起立した所で
夜の遠吠えの儀式が始まった

勿論私と言えば初めの1分位で
早々と脱落した

カーダも私の少し後に脱落
ラーテンをみたらかなり頑張ったけど
結果はエラより早く終わった

ラーテンホントヘタレだな…

最終的にはイエバーって人が
遠吠え王者になって
まぁこの先12年間は
遠吠え王者イエバーって
呼ばれるんだろう

楽団が演奏を始めたとたん
パンパイア達がぎこちなく
身体を動かし始めた

雰囲気を言うと全員で
ロボットダンスをしてる感じで

うん…まぁあれだ
爆笑しそうになったのを
必死で堪えた

2・3分した所で
ダンスが規則性が微妙で
付いて行けそうになかったから
広間を出る事にした

「カーダ私は広場を出ようと
思うんだけどカーダはどうする?」

「ラナが出るんだったら
俺も出るよ」

カーダの笑顔がまぶしかったのは
内緒にしておこう

とりあえず広間から出て
特にやる事が無かった私達は
カーダの地図の作成に地下に
行く事にした

「マダムも連れてこうかな」

「何で…蜘蛛?」

カーダは良く分からない
ような顔をしながら
私は部屋から持って来た
マダムを覗き込んだ

衛兵に理由を言って
扉を開けて貰った

適当に歩いて行くと
真っ暗な場所にたどり着いた

「ぁ…ここはカーダ
火はつけちゃ駄目だよ」

「えっつ何で…」

その瞬間カーダの上に
一匹の蜘蛛が落ちて来た

「とるからじっとしてて」

蜘蛛達に話しかけながら
道を開けて貰う

でもまぁこれだけの人数?
が居る訳でざわざわ言ってて
よく分からない

「ラナは蜘蛛と話が
出来るのか?」

「うんまぁ一様」

マダムの檻を地面に
置いてみたら
一匹の蜘蛛が
マダムに近付いて来た

(マダム当分私達はこの
バンパイアマウンテンに
居なきゃいけないから
マダムはここに居た方が
幸せかもしれない)

(私をここに置いていくの?)

(マダムが決めて?)

(…分かったわ…
残る…残るわ…
このまま独身人生で
終わるのも気に食わないもの)

マダムは一匹の蜘蛛に連れられて
群れの中にうやうやしく
消えていった

「逃がしてよかったのか?」

「マダムの幸せも考えてね」

とりあえずカーダの地図を
書く為に蜘蛛達に道を
開けてもらいながら進んだら

永久の航海の間に辿り付いた




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