奇怪なサーカス 3/18





「おじゃましまーす」

未だに靴で家の中を
歩き回るのに慣れてない私は
ちょっと靴の砂を払ってから
スティーブの家に入った

「ラナ毎度の事だけど
そんな気にしなくても
いいんだぜぇ?」

スティーブはもう階段の中腹にいた
うん早いこった

「うん何故か癖でね」

「まぁいいかぐずぐずしてねぇで
早くあがってこいよ」

「うんすぐ行く」

「あら…ラナちゃんいらっしゃい」

階段を駆け上がり始めた所で
後ろから声が掛かった

「ぁ小母様おじゃましてまs「ラナ行くぞ」

話している途中でスティーブに手を引かれた
うんスティーブお母さん嫌いだもんねぇ

あっと言う間にスティーブの部屋

毎回思うけどホラーチックだと思う

「あれ?また増えたね」

「あぁラナなら気付くと思ったぜ(嬉顔」

「うん、なんとなく覚えてるからねぇ」

その後アメリカンコミックを見ていたら
ちょうどバンパイアが出てきた

「ラナ知ってるか?」

「ん?何?」

「バンパイアは頑丈で心臓を
貫けれる物なら
なんでも死ぬんだぜ」

「へー(ゴメン知ってる)」

『オレも怪物になりてぇな(ボソッ)』

「…。」

「んで、人間を喰ってやるんだ!」

ガォーって私に向かってスティーブが吠えた
んこれってもしかして…?
考えているうちにふと時計を見ると
帰らなきゃいけない時間だった

「ぁ、もうこんな時間だ」

もうすぐ晩御飯の時間で
外はほぼ真っ暗だった

「じゃぁ家まで送ってってやるよ」

「ん?別に走って帰るけど…」

「ん?じゃねぇよ一様女だろ(ハァ」

「じゃお言葉に甘えて」

スティーブに手を差し出した
その手をスティーブが握ってくれて
今は家路を歩いていた

まぁ私がけっこう暗所恐怖症だって
知ってるから握ってくれてる訳だけど

適当に話しながら歩いていると
背の高いマントとシルクハットが
似合う人が立っていた

「どうぞ」

そう言われた瞬間紙を受け取ってしまった

「えっ…?」

「ん?どーしたってなんだその紙?」

「さっきいきなり男の人に渡された」

「そんなの居たかぁ?
まぁいいか なになに」

【 シルク・ド・フリーク 】

それは堂々と書いてあった
あぁ歯車は止まらないで
運命は既に動き出していたのか…

さてどうしたもんか




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