ﾊﾞﾝﾊﾟｲｱ・ﾏｳﾝﾃﾝ 21/23
ｶﾞﾌﾞﾅｰと別れてから
ｼｰﾊﾞｰに会いに行くと
部屋に案内してくれた
「ぁﾊｰｷｬｯﾄ久しぶり」
ﾊｰｷｬｯﾄがたまたま
廊下に居て
久しぶりの出会いを
わかちあった
「尋問は大体終わったの？」
「あぁ…」
ｼｰﾊﾞｰに話しを聞くと
ﾗｰﾃﾝは隣の部屋で
ﾊｰｷｬｯﾄとは
別の部屋みたいだった
「ぁそういえばｼｰﾊﾞｰ
私が持ってきたﾗｰﾃﾝの
蜘蛛ﾏﾀﾞﾑは見ましたか？」
「あぁﾗﾅが連れて
行かれた時に見せてもらったよ
とても美しい蜘蛛だった」
（ﾏﾀﾞﾑ美しいだって
良かったねー）
（褒め言葉として
受け取っておくわ）
「ﾗﾅ何をしておるのだ？」
「あぁ私蜘蛛達と
話しが出来るんです」
「そうかそれは
羨ましい…」
少しﾏﾀﾞﾑの事を聞いてから
ｼｰﾊﾞｰは
「まだ仕事の途中じゃった」
とか言って憂々とした
表情で去って行った
「さて…お腹減って来たから
食べに行って来ようかな」
ﾊｰｷｬｯﾄを食べにさそったら
ﾊｰｷｬｯﾄはさっき食べて来た
ばっかりらしい
「それじゃ私食べに
行って来るからまたね」
「あぁ…」
とりあえずﾊｰｷｬｯﾄと
分かれて広間に向かった
一人で食事するのは
まぁ少しは寂しいけど
慣れてない訳じゃない
「うんやっぱり血飲むと
生き返る」
ｺｳﾓﾘのｽｰﾌﾟとﾊﾟﾝ
それとｽﾍﾟｱﾘﾌﾞを食べながら
血を飲むのって何か少し
贅沢な気分だ
ここだと血は飲み放題だし
飲みやすい血だからね
「ふぅ」
暇だから席について
ぼーっとしてたら
何人か若いﾊﾞﾝﾊﾟｲｱ達に
話しかけられて困っていたら
誰か私の知らない人が
助け舟を出してくれた
「おぃ待たせたな」
「ぁやっと来た＾＾
さ行きましょうか」
席を立ち上がって
その人についていく
広間を離れた所で
知らない誰かに話しかけた
「えっと助けて下さり
ありがとうございました」
「いや…構わない」
「お名前を伺っても？
因みに私の名前は
ﾗﾅ・ｼｬﾝです」
「俺の名はｻｲﾗｯｼｭだ」
正直ここでｻｲﾗｯｼｭ
との関りがあるとは
全く思ってなかった
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