ﾊﾞﾝﾊﾟｲｱ・ﾏｳﾝﾃﾝ 18/23
「それじゃちょっと
滝浴びてくるから」
尋問が終わって何だか
身体がすっきりしない私は
ﾗｰﾃﾝに一言言ってから
ﾗｰﾃﾝと別れた
まぁここは男だらけだから
一様大事な所は
包帯で隠してある
とりあえず衛兵の人に
途中まで送って貰って
現在ｼｬﾜｰ室こと
ﾊﾟｰﾀ・ﾋﾞﾝ・ｸﾞﾗﾙの間に
辿り着いた
ちょうど誰も居ない
みたいで
とりあえず服を脱いで
思い切って滝の中に入る
うん本気で冷たい…
ﾀﾞﾚﾝが言った通り
拷問ﾚﾍﾞﾙだ…
十分に水を浴びて
滝から出た瞬間
あざやかな青い服に身を包んだ
金髪の左頬に3つ赤い小さな
ひっかき傷のある
ﾊﾞﾝﾊﾟｲｱと目があった
「す…すまない…
まさか女のﾊﾞﾝﾊﾟｲｱが
ここに居るとは…」
歳の割には結構純粋だね…
でもそんな所も好きかも
「いいえこちらこそ
包帯を巻いてあるので
気にしなくても大丈夫ですよ」
とりあえずこのまま池の
中に居る訳にはいかないから
そばに置いてあったタオルを
手に取って岸に出た
「えっとこんな姿で
申し訳ないんだけど
ﾗﾅ・ｼｬﾝです」
「あっ…あぁ…
俺はｶｰﾀﾞ・ｽﾓﾙﾄだ」
一目見て惚れ直した
私は完璧に彼が好きなようだ
((でもこの姿で
初対面って…
残念すぎる))
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