バンパイア・マウンテン 17/23





寝て起きた瞬間
私は小さな部屋に幽閉
されていた

監視の衛兵の人に
話しを聞くに原作とは
違って今日面会出来るらしい

まぁ面倒な事は
さっさと済ませた方がいい
とりあえず
ラーテンは現在事情聴取で

元帥の間で
今まで私に話した事と
私に関しての全ての
情報を絞り出している
らしい

多分バンパイアの神に
誓ってとか言いつつ
ラーテンは私の事を
話してるんだろう

ラーテンは高潔だから
元帥達は素直に信じて
くれるといいなーとか
思った

とりあえず暇だから
私はもう一度眠りについて
次に起きたのは
衛兵に起こされた時だった

衛兵に連れられて
元帥の間に入る

道の先を見ると
ラーテンが普通の顔で
こっちを見てて
ラーテンに話しかけようと
思ったら衛兵さんに
止められたから
そのまま私は
元帥達の前に出る事になった

「お初にお目にかかります
ラナ・シャンと申します」

とりあえず頭を下げて
挨拶した

私の知った3人の元帥は
険しい顔つきで私に
質問をしだした

「お前は前世の記憶が
あると聞くが本当か」

「本当です。しかし
それを実証出来る物は
残念ながら
持ち合わせていません」

少し間をもって
また質問が始まった

「それでは質問を変えよう
お前はその世界で何をしていた」

「私は普通の人間で16歳でした
結構不思議な物が
好きだったんですが
それでバンパイアの文献を
読みました」

また少し間を空けて
質問が続く

「お前が知っている
バンパイアの事を全て話せ」

とりあえず色々私が
覚えている事を話した
エラの事、エバンナの事
バンパニーズとの関係
バンチャ・マーチの事
バンパイアの細かい決まり

一瞬元帥達がざわっと
なって真ん中に座っていた
パリス元帥が口を開いた

「ならば何故そんな事まで
知っていてバンパイアになろうと
思ったのだ?」

「それは私には
どうしても守りたい物が
あったからです」

「守りたい物とは何だ」

すかさずミッカー元帥が
質問して来た

「話せば長くなりますが
強いて言うならば
バンパニーズとの戦いを
止めるには私が行動せねば
ならなかったからです」

ラーテンを含め元帥達が
物凄い驚いた顔で
こちらを見た

「これ以上は語れません
私の知っている
シナリオ通りでないと
全てが崩壊します」

私は至って真面目だ

元帥達が一度
相談する為に奥の間に
入って行って数分後
戻ってきた

「話し合った結果
お前達の処分を決めた
ラーテン・ラナ共に
無罪放免だ」

説明も聞いたけど
話しによればあれだ
表面年齢的にはあれだけど
内面年齢的にはセーフって事で
ラーテンは無罪
私はあれだけバンパイアの事を
知り尽くした上での
血の受け入れと
半分賭けのつもりで
無罪になった

「しかしだ今年とは
言わんがラナには
近年中には試験を受けて貰う」

了解の意味を込めて
返事をしてから
私は深々と頭を下げた

後々ラーテンに話しを聞いたら
この時の私の顔は
犯罪級に可愛い笑顔
だったらしい


((ラーテン…ロリコン…?
いやエラ好きだから違うか…うん))







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