意外に優秀

「何だお前ら。こんなところで」
「ああ鷹匠、五十嵐。見てのとおりだよ」
「なになに、唐橋に勉強見てもらってんのー?」
「まぁ、そんなところっす」
「教えるといっても、基礎はまぁ問題なさそうだね。高校入試の少ない枠をもぎ取っただけのことはある。なかなか優秀だ」
「「……」」
「たかじょーせんぱい、五十嵐先輩、顔に『意外!』って出しすぎ。さすがに失礼だろうが!」
「だってお前……お前みたいなやつは勉強苦手ってのが相場だろう。そのほうが可愛げがあるじゃねぇか」
「あーあ。俺の『保健体育を手取り足取り個人指導』の夢が……」
「彼は保健体育も及第点のようだね。その点は僕も少し残念だった」
「残念なのはあんたたちの頭の中だろうが!」

[64/67]

目次

indexnovel

「#学園」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -