まさに絶景

「五十嵐先輩、騎乗位ってそんな気持ちいいんすかー?」
「へ? 何、俺としたくなった?」
「いやいや、相手は女の子だろ!」
「あはは、ホント健全な男の子だねー」
「あたりまえっす。で、で、どうなんですか!」
「うーん、気持ちよさでは微妙? どっちかってーと、ネコの子見て楽しむ感じだな」
「見て楽しむ?」
「そ。ネコってのは……例えばあの鬼沢と付き合ってる彼みたいな子のことね」
「あー。タチネコ、でしたっけ」
「そ。騎乗位ってのはネコの子が相手のために一生懸命腰振ってるのがかわいいわけ」
「ふんふん」
「でも途中からネコ自身が気持ちよくなっちゃうみたいでねー。もう相手のこととか考えてられねーのよ。アンアンいいながら腰振っちゃって、自分のイイトコに一生懸命タチのもの擦り付けてんだけど、その光景がエロいのなんのって」
「……へ、へぇ」
「恥ずかしいのに気持ちいいから止められないみたいで、すんげぇかわいいの」
「……」
「おまけにタチが下から突き上げてあげると、もうメロメロってかんじ? 起きてられなくて胸に倒れこんでくるんだけど、腰だけはずっと擦り付けてくるままでさー。……あ、やべ、俺起ちそう」
「もういいです。ありがとうございました。俺、帰り……」
「まぁまぁ、ここまで話させたんだから、実地しちゃおうよ? それ抜いてあげるし」
「い、ぎゃー! やめろー!」
「飛んで火に入る夏の虫たぁこのことだ」

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「鬼沢先輩の念願かなってる最中」が知りたい、とのお声を頂いたのですが脇役カップルじゃ喋ってくれ無さそうだしなぁということで、かわりにチャラ男さんに喋ってもらいました。騎乗位の説明は脇役カップルでイメージしてください

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