一緒に食事

「あいつは生徒会の皆さんのお気に入りだから百歩譲って仕方ないとしても! お前みたいな平凡が皆さんと一緒に食卓に並ぶなんて、認めないんだからね!」
「……」
「何か言ったらどうなのさ!」
「あのね、倉持。あいつ単純だから……倉持が一緒に食べたいって言えばお前のことも誘ってくれると思うよ」
「なっ」
「だから、俺をけん制したり妬いたりする必要は……」
「ちがっ!」
「あいつの頼みだったら生徒会の人も納得するだろうし、一緒にどう?」
「違うって言ってるのに!」
「倉持は会長の親衛隊なんだから、一緒に食べたっておかしくないよ?」
「そ、そんな恐れ多いことできないもんっ、ばーかばーかっ!」
「あ、逃げちゃった」

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テーマ「推しとの恋」
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