はっぴーめりーくりすます!もとい、私はアンハッピーメリー苦しみます!又は、シングルベル状態で一人黙々と任務をこなす寂しい1日になりそうだ。なんて変に陽気なテンションで任務先へと数人の暗部を連れて向かえば、まるで別荘のような家が今回の野宿場らしい。
既に野宿じゃない気がするのは気にしないでおこう。…寒いの嫌だし
「アンハッピーメリークリスマス!」
「名前先輩…何ですかそれ。」
「まあまあ、テンゾウ。寂しくないよ私がいるからね!」
「元から寂しがってないですよ」
テンゾウったら素直じゃないなぁ、なんて笑い飛ばして現状を把握すれば少々めんどくさいことになっているみたいだ。聖なる夜なのに暇な奴等だこと。
「よーし皆、パパっと終わらせて呑みに行くよー」
「いいですね。もちろん名前先輩の奢りですよね?」
「ばぁか、カカシに決まってるじゃん」
私が出す筋合いは一切無いわ!とカカシに向かって勢いよく指を指せば、写輪眼を発動させていた。なにこの子こわい。…なんてこともなく、ニヒルな笑みを浮かべれば微かに怯んだカカシに更に私は笑顔が出た。
「カカシは買収済みなの。」
「………最悪だよね」
ホントあり得ない。だとか、鬼悪魔!なんて言うクソガキを黙らせてテンゾウや他の暗部を見れば何処と無く怯えた雰囲気に苦笑い。
「カカシのせいで恐がられた!」
「自業……ナンデモナイデス。」
任務は宣言通り素早く終わらせて里へと戻る途中、何故だかテンゾウや後輩達に褒め称えられた。そんなに皆、早く帰りたかったのか、なんて気の毒に思いながら里の門に降りたてば、誰かがこちらに走ってくるのが見えた。
「名前さん!」
「ん?どうしたの」
走ってきた人物は後輩くん(名前忘れた)。たまに組んだりするぐらいしか接点がない彼が私に用事なんてどうしたんだろう、なんて考えながらとりあえずテンゾウやカカシ達に解散を告げて、後輩くんの話を聞くことにした。
「私に何か用かな?」
「その、ですね。…これから暇で、すか?」
暇と言えば暇だけど、カカシ達と呑みに行く約束してるしなぁ、と考えたけれどもしも何か重大な用だったら…、なんて悩んでいたら誰かに腕を掴まれた。
「名前、行くよ。」
「えっ、ちょ、カカシ?ま、待って!っ、うわ!」
カカシに引きずられそうになったかと思えば、反対の腕を後輩くんに捕まれ、さながら今の私は囚われた宇宙人のような状態になっていた。
「……離してくれる?」
「そっちこそ!」
「…あの?」
サンタも慌てて逃げ出すような殺伐とした空気の中、今にも殴りあいそうな二人に怖ず怖ずと声をかけてもどうやら聞こえてないらしい。地味に腕痛いの。離して!
「名前はオレのだから、邪魔しないでくれる?」
「えっ、〜〜っ!」
驚いて声をあげかけたら口を塞がれて、カカシとの距離も縮まった。…いろんな意味で死にそうなんですけど。
なんだか落ち込んで去ってしまった後輩くんに声をかけようと思ったけれど、カカシがそれを許してくれず相変わらず私はカカシの腕の中に収まっていた。
「〜〜っ!」
「あ、忘れてた」
いい加減苦しくなってきたところで口を押さえる手が離されて軽く咳き込んだ私に少し心配したようなカカシが背中を擦ってくれていた。
「あー、大丈夫?」
「もう平気。にしても後輩くんの用事ってなんだったんだろ?」
「……ホント、あり得ないんだけど」
「ええ!?」
後輩くんよりオレらだろ!的なやつか。なにカカシ可愛い。ツンデレ?…ドッキリじゃないよね?ちょっと怖いよ。
「テンゾウ達、待ってるし行くよ。」
「待って、報告書出さなきゃ!」
「分身に任せてあるから、ほら」
そう言って差し出された手を思わず握って、歩き出す。相変わらず手際がいいなぁ、なんて思いながらカカシを見れば寒さで少し耳が赤くなっていた。
「…さっきの、口だけじゃなく叶えるから」
「え?」
「……ホントあり得ないよね」
はっぴーめりーくりすます。サンタクロースから愛のプレゼント。
「一度しか言わないから、」
「…?」
「名前が好き。」
「っ!」
(これってクリスマスプレゼント?)
(ねえ、返事は?)
(………だいすき)
111224
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