今日も今日とてパソコンの前から動かない一日が起きるはずだった。オレにとってそれが当たり前で、むしろそれに幸せすら感じていたというのに気付けば外国人2人に見下ろされて、部屋着姿のオレはさぞかし滑稽だったに違いない。

聞き慣れない外国語を、俺の耳は言葉とみなさなかった様で右から左状態だ。ポカンと口を開けたままだと気付いたのはそれから更に10分ほど経ってからだったとここに記載しておこう。


「アー…Where am I?」


洋ゲーで培った英語力を何とか使うがいかせん本場で使った事が無い上に、発音なんて赤ん坊のような舌足らず。伝わるのか不安になっていた俺に未だ見下し続ける外国人さん2人はまるで、文字通り花が咲くように笑顔になったかと思えば早口に何か互いにコミュニケーションを取っていた。
とどのつまり、俺ぼっち。なう。


「ここ何処だよ、応えてくれよ…」


日本語で呟いた俺の言葉はきっと後にも先にも理解されることはないだろう。


≪≪back≫≫
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -