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名前ねーちゃん!名前ねーちゃん!と私の目の前でぴょんぴょん跳び跳ねるナルトにどうしたのかと思えば、新作の術が出来たらしい。この歳で術を造り上げるなんて大したものだ!流石私の子!
「とにかく、見てくれってばよ!」
すごい術なんだぜ、なんてかっこよくキメちゃって…、なんというか子供の成長はあっという間だ。沁々感じなからも、術に対する期待と少しの不安が渦巻いた。
ニコニコ(にやにや?)と笑みを浮かべなから印の確認をしているナルトを見つめていると、ナルトと目があった。どうやら準備はできたようだ。
「…行くってばよ!!」
「(…あの印は変化?)」
立ち込める煙の中から現れたナルトに私は言葉を失った。
キレイな金色の髪の毛を2つに結っていて可愛らしい女の子。――なのに、どうして、殆ど裸なんだ。
「体のイメージは名前ねーちゃん!」
「!?」
にしし、なんて可愛く笑う女の子(ナルト)が悪魔にしか見えない。すぐにナルトに近寄って「解」をするといつものナルトに歓喜。子供の発想怖い。
「ナルト!この術は、禁術に指定します!!」
「えぇえ!?な、なんでだってばよ!」
「なんでも、です!!」
駄々をこねるナルトを見ても今日は良心は休暇中だもの。寧ろ私が駄々をこねたいぐらいだ。
そして後日、何処かで見ていたらしいカカシにからかわれたのはまた別の話。
(名前ってスタイルいいんだねー)
(っ!!、……消す)
120123
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