さむい〜!
2015/12/06 18:38

まぁ夏より冬のが好きなんですが^^
萌え要素も、あからさまに薄着になる夏より鉄壁の冬の方が多いと思うんですよね。
私は嫁たちのカーディガンとか、ダッフルとか、タートルネックとかが好き。
それに加えて防寒具。手袋とか、マフラーとか。
可愛い子たちにはイヤーマフとかも着けてもらって。。。マフラーの結び方に頓着しない子に可愛く結んで上げる世話焼きさんから受に可愛く結んでもらった攻とかもいいとおもう。あとニット帽。
白い息とか、ほんのり赤い頬と鼻とか。

全てがエロを感じる。



「快斗、ん」
「はいはい、新一ったらなんでも器用にこなす癖にこういうの苦手だよね」
「お前が得意なんだから丁度いいだろ?」
「そうね、新一のお世話係ですから」
肩を竦めて冗談めかせば、お得意の言葉が返ってくるのを待つ。

が、それきり返事がない。
不思議に思って、丁寧に結んだマフラーから目線を上げると

「新一?」

拗ねてます、と言わんばかりにむっすりと頬まで膨らませて視線は遠くに向けられている。
(何これ、可愛い)
脂下がりそうな顔をポーカーフェイスと言う仮面でしっかりと固定し、わざとらしく小首を傾げて名前を呼ぶ。

返事は無い、何やら怒っているようだ。

そう気付いたのは少しだけ沈黙が長くなり、いつもは恥ずかしくなる位見つめてくる綺麗な蒼が逸らされたままだから。
これはどうしたものか、と思いつつも意識しないと顔がニヤケそうになって困る。

本当に、工藤新一という魔女曰く光の魔人である彼は俺を捕えて離さない。
慣れてしまった筈のポーカーフェイスさえ突き崩されるそれはいっそ魔物に魅了された人間の気持ちになる。

「新一」

言って、頬に手を添え瞳の中を覗き込む。
むむ、とへの字に曲がる唇に吸いつきたいが今は我慢。

「しーんいち」

たたみかける様にもう一度。


「ずっと俺と一緒にいてくれるんだろう?俺の駄目な部分はお前が、お前の駄目な部分は俺が。ずっと二人で補い合って、対等に、恋人として」

(あぁ、この人ときたら・・・!)

どこまでも心を掴んで離さない。
『世話係』に引っ掛かって、こんなにも可愛く怒ってくれる愛しい人に、今度こそと我慢せずに深くキスを落とした。



らぶらぶなのが、いい。
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