宝石とさよなら | ナノ


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「仮眠でも取っていればいいものを……」
あほかこいつはとシュデンが突っ込みつつも毛布を取りに行きそれをチクマにかけてやる。
向かいのソファーに座って書類をじっとりとにらみつけている我愛羅にチクマの家に置いてあったお茶を勝手に淹れ差し出した。
我愛羅が先に頭に入れた書類の山を端に控えたシュデンがめくり、同じようにうちはの術と概要を頭に入れていく。
現状うちはマダラを……写輪眼を倒す手立てがない。
六代目予定のはたけカカシならその異名の元になった片目の性能をいくらか教えてはもらえるだろうが相手はそもそもうちは出身で一時期族長だった人物である。そもそもの情報量が違いすぎるのだ。
その差を埋める為少しでもヒントが得られればとチクマが方々からかき集めた情報を読み込むが、うちはマダラが使っていたという万華鏡写輪眼に関する情報はほとんど無い。

「サスケを取り戻せなかったことは痛いな」
「あの男がこちらの話を聞く以前に冷静になれるとは思えませんが」
「ああ……」
昔からナルトと同じくなかなか熱い性格だったなと中忍試験時のことを思い出し相槌を打った。

「大体一族郎党が暗殺された日まで写輪眼は持っていなかったのでしょう?」
ならきっと親も話さないし無駄です、うちはイタチの死体をもってナマエのような状態にした方が早いのではと提案するシュデンに「ナマエをおろしたのは大蛇丸だ。精神が入っていたのと同じ体だろうが奴は死んでしまったしそもマタンだけでは難しい」と我愛羅は首を振った。


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