六年生の日常



私が小学校へ入学してから六年目

はい、私彼方
六年生になりました

兄さんはどこをどう間違えたのか
シスターコンプレックス略してシスコンと呼ばれるものになっていました

死んだ魚のような目をして皆を怖がらせた兄さん
中学生になったばかりの兄さん

な ぜ 小 学 校 に い る

おかしい
何故だ
なぜここにいるんだおかしい幻覚か

そして何故私のクラスを知っている


「いいか?うちの妹に手を出したら死ぬと思え」

何 を 言 っ て い る ん だ こ い つ は

え?なに、兄さんは死ぬの?死にたいの?なんなの?
五年間兄さんのせいで異性の友達ができなかった私

…悲しい
いやべつに異性と仲良くしたいわけじゃなくて
たくさんの友達がほしいの!

「じゃ、俺帰るから 彼方には内緒ね」
「内緒ねじゃないよこのバカ兄貴 全部聞いてたわ」
「…やあ彼方、偶然だね」
「偶然だねじゃねーよ!この教室で出会ったことがすでに偶然じゃねーよ」
「じゃあ運命?」
「どこぞの運命厨だよ!ちげーよ!あ、ちょおいまっ…!」

じゃあ俺学校だからーなんて言いながら爽やかに走り去っていった
おい…なんで微笑んでるんだよ表情筋くれよ!
…死んだ魚の目してるくせに…

古橋さんが敬語じゃないなんて…
みたいな会話が教室でされている
おい聞こえてるからな?!
本人目の前にいるんだからな?!

「彼方ちゃーん!」
でた、私の友達のいない原因のもう一人…

五年間さつきちゃんのせいで同性の友達すらできなかった…
いやさつきちゃんいるからボッチではないけど…
おかげで人見知りのレッテル貼られたからね?!
私NOT人見知り!
友達いっぱい欲しいの!

「今お兄さんきてたみたいだね」
「うん そうだね」
「あっ!昨日のドラマの…」



先生
早く来て(切実)







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