桃色の遠い親戚


私こと古橋彼方には一つ上の兄さんがいます
何となく聞き覚えのあるような名前なのは全力でスルーいたします

いやあ私もスルースキルがあがったもんだな…

まあそれは置いといて…
今は遠い親戚のお家にいます
お父さんが長期出張なので預けられました

あ、家と家の場所は近いですよ?

そうそう、私5歳になりました
そして兄さんは小学校に入学しています
一年生ですよー

いやあ兄さんがかわいくてしょうがない←

そうそう、その親戚のお家には私と同い年の女の子がいるそうです
兄さんは只今学校で給食でも食べているころですかね?

「彼方ちゃーん、お昼ご飯できたわよー」
「はーい」

こっちもお昼ご飯みたいです
あ、ちょっと聞いてくださいよ皆さん
私基本テンションの高いキャラなんですよね
でもなんか表情が動かないんです
ちょっとは動くけど
表情筋仕事しろ!
と、まあこんな感じで無表情敬語の礼儀正しい無愛想な子のレッテルが貼られました
どゆことなの…私のせいじゃないっ…!

敬語なのはほら…あれ、なんでだろ?
気分?ですかね?←

リビングに着くと桃色のかわいい女の子が出迎えてくれました…
「ほらさつき!彼方ちゃんに挨拶して」
「うん!わたしさつき!彼方ちゃんよろしくね!」
…あっれー見覚えが…気のせいだ気のせい…
桃色の髪の毛のピーチ姫とか知らない…
ほら、昨日来たの遅くて表札も見えなかったし…
「よろしくね!さつきちゃん」
「うん!」

この間私は無表情
さつきちゃんはキラッキラの笑顔
さつきちゃんは私の無表情は気にしていないらしい


それから一ヶ月してお父さんが帰ってきました
兄さんはさつきちゃんと仲良くはなりませんでした
むしろギクシャクしてた?
私を挟むのやめて…

一ヶ月間の間、さつきちゃんの苗字は聞かなかった
いや怖いし…まだ、まだ私は諦めない!


結論
さつきちゃんまじ天使






とある桃と兄の会話


彼方が疲れて寝てしまったあと
「彼方ちゃん寝たかおもかわいいよね」
「うん、かわいい でもお前に渡すつもりはない」
「彼方ちゃんは私のだからね」
「いや彼方はおれのだ」

こんなやり取りが母親に早く寝ろと言われるまで続いたそうです






[ 4/41 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -