未来編の家出



瀬木と斗真に花さんのことを話した

花宮と言っても瀬木にはわからないだろうから
黒バスの人とだけ言っておく

斗真は黒バス読んでたみたいだからわかっただろうけど、花さんの印象はよくはないだろうからなんとなく黙っておく

それと兄さんと父さんのことも話した
二人共苦い顔をしている


「まぁまぁ、二人共そんな顔をするなよ」
「彼方…だって…」
「…彼方だって本当は辛いんだろう?」

二人共私の心配をしてくれる
ほんとにいい人たちだな

「私はさ、父さんは死んだと思うことにするんだ」
「「?」」
「マフィアの時の父さんは、父さんじゃない 別の人が乗り移ってたって思うことにしたの 父さんは父さんであって、父さんじゃない…父さんが父さんで倒産?あれ?」
「ちょ、父さんがゲッシュタルト崩壊してる!」
「最後の字ちがくね?」
「瀬木…」
「え、な、なに」
「ゲッシュタルト崩壊なんて難しい言葉、よく知ってたね」
「あ、それ俺も思った」
「ちょっと!二人して酷くない?!」

いつもの空気に戻ったな
よし

「まあ、あれだ 彼方がそんなに気負ってなくてよかった」
「うん…そうだね…心配して損しちゃった感じ」
「まあいいじゃないの あーもうすぐ冬休みか…」
「あー…そうだったな」
「後継者式ってもうすぐだったよねー…はぁ…」
「休みに入ってからすぐこっち立つんだっけ」
「ああ」
「そだよー」
「…そう言えば…さ、未来編…ないね」

二人共あっ…て顔してる
忘れてたのか…

「…まだ情報ない感じ?」
「あったらとっくに報告してます」
「彼方だったら忘れることなんてないしな」
「だよねー」

ほんとに未来編どこいった
急募:未来編を探して下さい
家出しました










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