お話合い


今日は前に言われた通りに、リコさんと黒子君に会いに来た

もちろん和成も一緒にいる
香ちゃんは念の為おうち待機


「初めまして、黒子テツヤです」

駅の近くの喫茶店
キリっとした黒子君に対してリコさんはうつむいている

「はじめましてー 私は朱音奈央っていいます よろしくねー」

この場に似合わない猫なで声とニッコリ笑顔でそう私は言った

猫かぶるのは得意だからね

「ブフッ」

和成がいなければ
スっと笑顔を消して和成をジト目で睨む

「…」
「い、いや悪かったってwwwwww」
「思ってないよね ま、別にいいけど」

腕と足を組んでさっきよりワントーン低い声で話す

「まあ今のでわかったと思うけど、私普段から猫かぶってるんだよね」

だから

「猫被ってる人の猫はぐのは得意だよ」

ニヤリ
笑ってみせる

「とりあえず事のあらまし説明してくれる?」
「…わかりました」


箇条書きでまとめると、

美少女転校してきた
みんなチヤホヤする
バスケ部マネになる
テンプレ発動
バスケ部一部を抜いた学校ぐるみのいじめ発動
今にいたる

と言うことらしい

「うっわ…性格わっるいな…」
「いや奈央が言えることじゃねーから」
「私女の子には優しいって自負してるけど?」
「まあな…いじめに発展させるとかはないしな…いやでも性格悪いのはどっちもどっt」
「和成」

極上の微笑みで
優しい声で

「社会的に抹殺されたい?」
「すいませんでした」

綺麗な土下座をかました和成

「ふん わかればいいわ んで、これからどうするか…とりあえず転校しなよ」
「転校先で同じことにならないとは言い切れませんし、僕の場合転校できるほどの学力はありません」
「それなら心配しなくていいよ 霧崎に来るなら私が裏から手を回すよ」
「えっと…どうしてそこまでしてくれるんですか?」
「そりゃあもちろん…」

三秒ほどためて口を開く

「リコさんかわいいし」

そう言ったら黒子君とリコさんはキョトン顔
和成は

「ブッフウwww」

大爆笑していた

「それに黒子君には私の可愛い友達の精神を守ってもらったしね」
「友達?ですか?」
「泉香ちゃんだよ 香ちゃんを守ってもらったんだから黒子君は全力で助けるよ」
「泉さん…お元気なんですね?」
「うん 黒子くんのおかげでね」

今でもバスケ部のマネージャーとして嫉妬とかされてるけどね
私がいる限り、あの子には手をださせない
裏でコソコソいじめとかする人私は大っ嫌い
だから二人は全力で助けて、そのテンプレ女は潰させてもらう

「だからさ、二人共、うちにおいでよ!私が守るよ」

二人はしばし目を合わせて

「これからよろしくお願いします」
「お願いするわ」

「もちろん!ようこそ、霧崎へ!」


花ちゃんを全力で説得して学校に手を回して…やることありすぎ…





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