クラス


C組教室内


やっぱ教室でもうるさいか…
…当たり前かそうだよねめんどくさい

黒板に張り出された席次表
もう席が決まってるとか…
まあ廊下側の真ん中だし…まあどうせなら窓際がよかったなあ

…最初の挨拶言っとくか
「隣の席?よろしくね!私ね、朱音奈央って言うんだ!よく苗字が名前っぽいって言われちゃったりするんだよ〜 あ、お名前聞いてもいいかなあ?」

なんだこのぶりっ子
自分のことだけどさ…はぁ好きでやってるわけじゃないんだよ

「私、泉 香って言うの 私も名前っぽいって言われるよ
えっと、よろしくね、朱音ちゃん」
「うん!あ、ねね、泉ちゃんは中学どこだった?」
「…帝光中だったよ」
「すっご!バスケの強豪じゃん!マネとかやってたりしたー?」
「…うん…二年の時、やめちゃったけどね…」
なんか影があるっぽいな
ちょっと気になる
ただの興味本位だけどね
「そっかー…辞めた理由聞いてもいいかな?あ、高校ではマネするー?」
ちょっと押しすぎたかな?
「辞めた理由は…また話す機会があったら話そうかな マネはどうしようかな
 バスケ好きだし…でも…」
「…そっか…あ、一つ忠告」
ビクッと体が反応しちゃってる…
なんだこの子思ったより可愛いじゃないか
「な、なに…?」
「本当に誠実に真剣にバスケが好きなら入部するべきじゃないよ」
「…えっと…理由聞いてもいい?」
「ヒント:無冠の五将の『悪童』が主将になったんだよ この学校」
「悪童…?」
え、この子ほんとにバスケ好きなのか?
…まあ花ちゃんがラフプレー始めたのって私が中二の冬くらいだしな…
辞めた時間軸にもよるけど、もしバスケから離れたなら知らないか…
「うーん、月バスとかwebとか見ればわかると思う 調べてからの入部でも遅くないと思うよ?」
「ウェブだけ無駄に発音いいね朱音ちゃん…んーそうだね、調べてみるよ ありがとう!」
「いえいえ!」


ガラ
先生「おーい皆席つけー」


それ以降互いに話などせずに先生からの説明や注意、教科書の配布などが終わった

「あ、朱音奈央はこの後先生と話あるから残ってなー んじゃ解散 みんな帰っていいぞー」
なんとも緩めの先生である
多分部活云々の話だろうな
花ちゃんうまくやってくれたかな?

「朱音ちゃん先生に呼ばれるようなことした?」
「んー?えっとねー多分部活関係の話だと思うんだー」
「?」
まあ普通はわかんないよね
「んじゃ、わたし先生とお話してくるから、泉ちゃん暗くなる前に気をつけて帰ってね?」
「私そんな子供じゃないけど…まぁ、うん ありがとう じゃあまた明日ね」
「うん また明日からもよろしくねー バイバーイ」
小さく手を振ってるなにあの子かわいい
明日から香ちゃんと読んでやろう

ちなみに入学式から今の今まで終始笑顔である
笑顔って大事よね!





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