あとがきのようなもの


 今年も今日という日に夏油くんの夢小説を公開することができました。今年は過去編がアニメ化されたり呪術の本誌も大きく話が動いたりと、いろんなことがありました。なので書きたいことがたくさんあって一つの短編に思いを凝縮してしまったような気がします。毎年同じような話ばかりになってしまうのですが、今回は最後に新宿決戦前の描写をしたことと、さらにその先の描写もしたことが私なりの挑戦でした。
 あとは初めて書いた夏油傑の夢小説「反逆者のまま愛を語る」のことを少し思い出したので、そのフレーズも入れてみました。あのときは夏油くんだけを反逆者と表現して、それでまあよかったのですが、今の私はそのことに寂しさを覚えてしまい(違う意味ですが)「みんなが反逆者」という表現をしてみました。
 また、本当は五条にも「一応まだ」という言葉を言わせようとしたのですが、辛かったので「生きてるからな」とだけ言ってもらいました。最後の一文も「大好きな人たち」にしようとしたのですが、それも辛かったのと、まだ236話を示唆する描写は書けない…と思い「大好きな人」にしました。ただ複数形でないからといって「大好きな人」が夏油傑だけを指す、ということではないつもりです(お話の中の夢主のお相手は夏油くんですが)。私の中で二人の存在は同じくらい重要なので、夏油傑と五条悟、二人のことを思いながら最後の文章を書きました。
 タイトルはオノ・ヨーコのメッセージ「世界に限りなき平和を」から拝借いたしました。
 最後まで読んでくださりありがとうございました。あちらの世界でも、彼らがいつまでも幸せの中にいますように。

23.1224 小人


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