小さなナツ・ドラグニルは、いつもは不法侵入するルーシィの家に玄関から入るのはやはり変な気がした。それにいつもはなんだかんだ追い出され帰らなければいけないが今回はそうではない。それにいつも見る景色とやはり背丈が違うので違う。

「とりあえず今日はもう小説書く気もおきないし、お風呂いっちゃおー」
「ぉう、いってらっしゃい」

いつもの調子でいうと、ルーシィが立ち止まり、じっと見つめてくる。な、なんだよと身構えると、

「そ、そうよ…どうしよう!ナツ、お風呂一人で入れる…?なんなら私が一緒にっ…てちょっと待って!ナツは小さくても中身は大きいままだし記憶もああああえっとううう」

一人で赤くなったり青くなったり忙しいルーシィにやっぱりルーシィっておもしれぇと冷静に思う自分がいたが、同時に一緒にお風呂という展開になんとなくドキドキしている自分に気づいてびっくりした。(な、なんでルーシィにドキドキしてんだよ意味わかんねぇしそんなはずないしだいたいルーシィにそんな色気まずないしな)そう納得して

「べつにるーしーのはだかくらぃ、どおってことないだろー」
「ム、ムカツクゥ〜!ちっちゃいのにムカツクゥ〜!」
「るーしーにいろけがねぇのがいけなぃんだろぉ」

と溜め息をつきながら言うと、さらに顔を真っ赤にする。いつもだったらここで有り得ない力業をいきなり出してきて外に放り投げられることが多いのだが、今回は違う。小さくなった俺にはルーシィは手を上げられないのだ。そう気づくとなんだか得した気がして気分がよくなった。


 最終的にタオルで身を隠した状態で一緒に入って、先に俺の風呂を済まさせて、ゆっくり自分でつかることにルーシィは決めたようだ。ちょっとつまらない。

「めんどくさいことするなー」
「あんたはよくても私が気にするの…!」

と半分怒り半分嘆きながら言う変に器用で面白いルーシィ。一体なにを気にするのかよくわからないので聞いてみると、「ありえないありえない」と嘆いている姿が面白い。

なんやかんの騒いでいたくせに、ルーシィは結構楽しそうにお風呂に入り。小さな俺の頭を洗う。誰かに洗ってもらうのはなんだかくすぐったくて、気持ちがいい。ルーシィのいい臭いを近くに感じれてよりそう思ったのかもしれない。元に戻ってもまた一緒に入れないかとぼんやり思った。








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ルーシィはいいにおいがする!

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