ルーシィは、ギルドに多くいる古株の人々と違い小さなナツを知らなかったので、今回のこのちょっとした事件は少し嬉しく感じた。それでも

「ほら」
「…」
「ナツ」
「…」
「帰ろ?」

無言で手を取るナツの小さいけど熱のある手に(あぁ、やっぱりナツはナツだな)と感じて、元のナツのしっかりした手ともし繋いだらと想像してなんだか身体が熱くなるのを感じた。
隣を見ると少し不安そうなナツがいて、

「はやく元に戻るといいね」

そう言わずにはいられなかった。もし戻らなかったらどうしよう…と頭によぎり、不安になる。そうなったら…そうなったら自分が守ろうと思った。いままで助けてもらった分。握られている手に力が入る。ナツがぎゅっと掴んだのだ。

「もどったらあぃつらおぼえてろょ…」

と、舌っ足らずな声で強気に言うので、私は思わず笑った。なんとかなるよね。だってナツなんだから

















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やっぱりナツはナツ!


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