それからその日マグノリアに戻ったナツを待っていたのは予想どおりの反応だった。可愛いと連呼され写真をとられ絵をかかれ抱きしめられetc...皆の重圧におされる中ルーシィとミラとレビィに囲まれる。ナツの元の服は小さくはならなかったので、ナツのトレードマークでもあるイグニールのマフラーを衣服代わりにしていたのだ。気前よく「これなんかどうかしら」と3歳児用くらいの服をたくさん(どっから出てきた!)もってきたミラに着替えさせられ、今度はお着替えショーになる。正直、小さくなってわかったが自分の身体よりも何倍もある人たちが怖い。なんとか頑張ったが体力の限界だ。

「る、るーしー」

ルーシィのどうにか届くスカートの端を引っ張る

「どうしたのナツ?」

屈んで自分の目線に合わせてくれるルーシィに感謝しながら、

「もぅ、かえりたぃ…」

自分でも随分幼い言い方でうんざりした。




「じゃあルーシィ〜ナツをよろしくね!」
「おいはっぴー!おまえも」
「オイラはウェンディのとこお邪魔するよー!ナツはルーシィに迷惑かけちゃだめだよ〜」

一体どっちが育てたのかわからない言い草でイラっときたがこの体では言い返せる筈もない。自分を抱え上げようとしたルーシィに

「じぶんであるける!」

となけなしのプライドで歩こうごするが歩幅がせまい。見かねたルーシィに手をさしのべられる始末だ。












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差し伸べる側でいたいのに

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