「ふざけんじゃにぇよ!」
うまく喋れない三歳児。可愛らしい桜色の頭に大きな鱗のマフラーを小さな体に纏う。
「か、かわいー!!!」



ナツ・ドラグニル3才児




家賃が払えないと焦るルーシィに、ルーシィの家がなくなると困る(不法侵入ができなくなる)とナツが仕事にいくと言い出し、それをきいたエルザが「では私も行こうか」と半裸のグレイの首根っこを引っ張りあげいつもの通りのメンバーで仕事に来た。仕事の内容はとある有名な魔法研究の博士の研究を奪いに彷徨いてる闇ギルドを捕まえることと博士の護衛。メンバーがメンバーなのでやはり破壊を恐れたのだが、無事闇ギルドを捕まえることができた。が、その最中、ナツの姿がこんなことになったのだ。ぶつかった棚の中の薬瓶を落として。

「可愛いー!」
「る、るーしぃくるし」
「小さいナツもやはり可愛らしいな!」
「しょれってどうゆーいみだよ…」
「ぷっ」

嬉々としたルーシィに抱きすくめられ、胸に挟まれ(これがいつもの姿だったならなぁ…)小さなナツ・ドラグニルは呼吸困難。必死に押し返そうにも力がたりない。エルザには慈愛に満ちた眼差しで見つめられ、とくにグレイは苛つくことに半裸のくせに吹き出して大爆発しやがるしたまったもんじゃない。

想定外の緊急自体に、ハッピーが博士を呼んできてくれる。お前だけが味方だよハッピー…と思ったが

「ナツくんなんさいかなー?」

とにやにやとしながら言うので前言撤回。
自分の姿は妖精の尻尾に来た頃よりも小さい、イグニールと過ごした頃の年頃の姿だ。


「ほほぅ、この薬に。安心しなされ、1日程すれば元に戻るはずですよ。もっとも、人間にこの薬をためしたことはないのでどうなるかわかりませんがねぇ」

にこにこと人の良さそうな顔でとんでもないことを話す博士を、睨むナツ。「睨んでても可愛い!」とまたルーシィに抱きすくめられ息苦しい。

「そうですね。ついでですし、この薬の人間への効果を報告してくださいな、勿論お金は上乗せしますよ。」

ほっほっほと笑う博士に嬉しそうにルーシィは承ります!と答えたのだった。

















ありがちネタだいすきなんです!

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