※リサーナ→ナツ→←ルーシィ
 
 
2年なんて大したことない時間じゃない?
いいえ、君の視線の先にいるのは








 エドラスの事件が解決して、死んでいたと思われていた私が、元の妖精の尻尾に帰ってきた。もう二度とミラ姉やエルフ兄ちゃんを悲しませることだけはしないと胸に誓って。
 こっちのナツと再会をして、私は嬉しくて堪らなかった。小さい頃から大好きなナツ。子供っぽくて少し馬鹿だけど頼りになる優しくて強いナツ。私の初恋。

「ルーシィはナツのこと好きなの?」
「…!?!?」

ルーシィと一緒に、ミラ姉の新作デザートを食べていたときに試しに聞いてみる。すぐ赤くなるルーシィはとてもウブで可愛い。

「エドラスのルーシィも、ナツのこと好きだったから。勿論本人はそんなこと認めなかったけど。こっちのルーシィもそうなのかなって。あ、当然仲間としてとかじゃなくて、そういう意味での好きだよ?」
「っべ、べつに、そ、そんなこと…」

もじもじとなってしまったルーシィに思わず微笑んでしまう。恋敵なのに。
ナツが初めてハッピー以外でチームを組んだ相手。そもそも妖精の尻尾にルーシィを連れてきたのもナツだと聞いた。今でもルーシィの家に入り浸っていると聞く。二人と一匹の会話は、確かに打って響くようなテンポの良さがあり、見ていておもしろい。

「あんな子供っぽくてすぐ人のことからかってくるやつ…そんな対象として…」

そう、ナツがからかう相手は基本的にルーシィしかいない。ルーシィ本人はわかっていないだろうが、ナツが必ず絡みにいくのはルーシィしかいない。ずけずけと彼女に対して発言するのもすべて。

「ナツはルーシィのこと好きだと思うなぁ」

ボフン、と隣から音が聞こえる。真っ赤になったルーシィだ。本当にウブ。

「またまた、リサーナまでミラさんと同じようなこと言わないでよ…!す、すきだとしても、アイツのはそんなんじゃないわよ…!!」
「そうかなあ〜?」
「そ、それにリサーナこそ、ナツのこと…す、好きなんじゃないの?」
「うん、好きだよ」

そう、好き。だからこそ。
わかるんだ。
 
思えば思う程、色褪せながら
君がみているのは私じゃないこと
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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リサーナとルーシィは仲良くあってほしい。そんでもってこんな可愛いこに思われてるナツくんにチョップを決めたい

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