なかなか起きないルーシィを眺める。




いつもの通りナツとハッピーが窓から入るとルーシィは幸せそうに眠っていた。起こそうと思ったが、輝いた朝日に照らされ、透けて光る金髪とルーシィの白く、柔らかそうな肌が眩しく感じて、ナツもハッピーも顔を見合わせた。

「もうちょっと寝かしてやるか」
「なんだかオイラも眠くなってきた〜」

今日は仕事には行かず、皆休日を楽しむことにしていた。ナツと青い相棒は、朝日と共に起きてから、すぐに迷わず彼女の部屋へやってきた。彼女と過ごせばきっと楽しい。そう本能的に思っているから。

窓から風が入り、ルーシィが身じろぐ。慌てて侵入してきた窓の戸をしめ、寒くないようにする。ハッピーはいつの間にか彼女の布団の隙間に入り眠ってしまっている。ナツは手持ち無沙汰になり、ベッド脇に座って肘をつき、ルーシィの幸せそうな寝顔を眺める。

ナツが何かをする度、笑ったり怒ったり泣いたり、すぐ動く表情。彼女の反応全てが面白いと感じる。一緒にいて、飽きない。楽しい。落ち着く。
彼女が妖精の尻尾にきて、光が指したように、ナツの生活は変わった。なんだか幸せで、思わず心うちで、彼女の名前を呼ぶ。

「…っ、ナツ…」

すると、それに応えるように、彼女は自分の名前を呼ぶ。思わず顔が緩んでしまう。凄く嬉しい。




















なかなか起きない
起きたら一緒に何をしようか、もう君なしの生活なんて、考えられない。


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -