ルーシィの爪にはいつも色鮮やかなマニキュアが塗ってある。鼻歌を交えながらどの色をつけようかと色とりどりの瓶を眺める。星霊のキャンサーにしてもらうのも楽だし完璧だから良いけれど、たまにこうして自分でやるのも結構楽しい。

「なんだこの匂い」

窓の戸を開ける音と共にするいつもの声。「不法侵入!」と大きな声を一応張るが、今は足の爪先にマニキュアを塗っていた途中なので、動けない。

「ぁあこれか」

ズカズカと歩いてきたナツはルーシィの方へ近寄り、爪先の匂いを嗅いだ。

「ちょ、ちょっと。離れなさいよ!今手が離せないの!」
「こんな臭いの塗って何が楽しいんだ?」
「あんたにはわからないでしょうね」

溜め息をついて肩を落とす。するとナツは拗ねたように「わからないわからないって失礼なやつだな」と口を尖らせる。

「爪が宝石みたいでしょ?」
「ん〜〜〜?」

じっと屈んで私の爪先を見つめ、疑問符を飛ばして考えるナツはなんだか可愛らしい。

「あー!考えんのめんどくせぇ!」
「ちょっと!まだ乾いてないんだから」

可愛らしいなんて思った矢先、ナツはルーシィの爪先をつかんでペロリと舐めあげる。その行為はなんだかとても妖艶で、ルーシィは恥ずかしくて口をパクパクとさせる。

「まずい」
「〜〜っ、いっみわかんない!!」

ナツのとる行動の意味不明さにルーシィは頭を抱え、ナツの唇に少し跳ねたマニキュアに気づいて赤面。その様子をみてナツは嬉しそうに

「ルーシィもわかんないことあんじゃんか」

と笑った。
























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ナツがルーシィにマニキュアを塗る様子をかきたかったのに見事に惨敗したよ!

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