「ルーシィがグレイと仕事いった?!」

 ナツはハッピーとしか今までずっと仕事をしていなかった。ハルジオンで出会い妖精の尻尾へ連れてきたルーシィとチームを組もうと思ったのは本当になんとなくで、ただ組んでいる方が自然だと思えたのだ。エルザとグレイもひょんなことから加わり、4人で高額な仕事をすることが増えた。そしてあれよあれよと色々事件が重なり、六魔将軍、エドラスと問題を解決し、死んだはずのリサーナが生きていた。年末にはS級試験があるから一人で仕事をやろうかと思っていたが、リサーナにふと面白そうな仕事に誘われたので、たまにはいいかと仕事に行くことにした。そして無事なんなく(少し破壊をしたが)仕事を終えてギルドに戻ってきた所。ルーシィがグレイと一緒に仕事に行ったときいたのだった。

(なんでグレイなんかと…)

ミラが入れてくれたファイアードリンクを片手に、バーのデスクに突っ伏してナツはなんだか凹んでいた。ルーシィが別の奴と仕事に行ってしまうことなんて、何故か考えたこともなかったのだ。

「ナツーなぁに凹んでんの」

シャルルのところへ行っていたはずのハッピーがニヤニヤとナツの頭上で言う「煩い」と言えばハッピーは「ルーシィがグレイと一緒に仕事に行ったの気に入らないんだね」と何もかもわかったような口ぶりで言う。

「……」
「図星だね」
「うっせ」

ムカつくのでハッピーのほっぺをひっぱってやると非難の声が上がる。仕方なく離してやると呆れたように

「ナツってば、ルーシィかリサーナか。いい加減ハッキリしなよ」

なんて言って、パタパタとまたウェンディとシャルルのほうへいってしまう。

(意味わかんねぇ…ただ俺は一緒にいきたかっただけなんだ。ルーシィと)




























ナツの無自覚を自覚にするのって本当に難しいとかいてておもいました

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