向かうよ間に合わせるよ

成長円風。酷い捏造


一度手放した物をもう一度手に入れた。だからもう二度と手放さない。そう誓ったはずだよな?


背番号が仕組んだように隣合わせ。幼なじみで恋人同士。時は成長してみればおかしなほど早くすぎていて、その間に風丸を俺が手放したのは一度。いや、まだお互い気持ちを言い合ってなかったからそれは数に入らないのかな?だったら一度もない。俺の近くには風丸がいるのが当然で、そして俺が欲情するのは風丸ただ一人。

「もう、別れよう」

大好きな青い長い髪を風に煽らして、とても整った美しい顔の、なんどもかぶりついたことのある愛しい口が、そんなことを言うもんだから俺は絶句。1ヶ月ぶりに会ったというのになんてことだ?

「なあ、お前さっきまで女といただろ?それにほかの女とも」
「え、んなわけないだ」
「なんで隠すんだ?悪いが証拠はもうつかんでるんだ...」
「調べた...?」
「調べるもなにも、今だって俺の知らない香水の匂いがする...なあ円堂。俺、限界なんだ。みんな...お前が普通の家庭をつくったほうがいいと思っている。俺だって、それが円堂守のためになると思う。それに俺、お前が他のやつといるだけで嫌になるのに..辛いんだ...もう、やめたいんだ」
「他に好きなやつができたのか?」
「そんなわけないだろ!だけど」
「俺には、風丸が一番なんだ!もう手放せないんだ!」

有無を言わさず風丸を連れ去り、有無を言わさずに風丸を捕まえた。そして風丸に女の格好をさせ、俺は結婚しようとプロポーズをして、嫌がる風丸を無理矢理捕まえた。








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むしろ、俺がもう間に合わない


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