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※しんべえが四年でいなくなる設定です
※成長してます(色変わる設定)





猪名寺乱太郎は紫色の衣に身を包んだ。今日は最上級生の数馬先輩とトイレットペーパーの補充となくなりかけた薬を煎じなければならない。
それでも同室の摂津のきり丸が、やっぱりあの日からあまり喋らない。
乱太郎自身も、それはもう淋しいし悲しいのだが、大分前から少なからず予感はしていたことだし、最終的に選んだのは彼自身。2人の今までずっと同室にいた、福富しんべえが決めたことなのだ。だから文句も何も言わず、頑張ってと送り出した。

「きりちゃん、私は今日は薬を煎じるから、帰るの遅くなるかもしれないから、先に庄左ヱ衛門たちとご飯食べていいからね」
「・・・・ああ」
「・・・きりちゃん」

しかしきり丸はまだその事実をあんまり受け止められてないようだ・・・いや違う。きり丸は賢い。だから多分。他の人も自分のそばからいなくなるんじゃないかと感じてる。

「きりちゃん。私はいなくならないよ。」
「・・・」
「先生もいなくならないよ」
「?!」

あ、やっと反応したと乱太郎は思う。他の人は分かりにくいだなんていうけど、きり丸はわかりやすいと自分は思う。

彼が想像した別れは、自分とではないこと。
わかってはいたが、やっぱり切ない。






















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「絶対いなくなんなよ。」
「きりちゃんこそ。」
ただ親友でいようと、決めている。



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