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君は僕を追いかければいい。



 出会った頃から危なっかしくも確実に前へ前へと成長してゆくハルカは今ではもう「ライバル」として一方的に見ていたシュウに「ライバル」として認められる程に成長したと思う。だがシュウの意地とプライドは彼女に「追いかけられる」存在としてありたくて、彼女の目指す先にはいつも自分がありたかった。
「僕はこれからジョウトへ行くよ」
君もくればいい。続く言葉を飲み込んで、彼女に道筋を一つ示す。選ぶのは彼女だが、誘導してると言われてしまえばそうなのかもしれない。「ズルいやり方ね」とハーリーさんに愚痴と嫌味の応酬を以前偶然出会ったときにしたが「あなたには言われたくありませんよ」と答えて内心は少し認めているのも事実だった。


 ジョウトへやってきて暫く、彼女はやはりやって来た。彼女は一人旅の経験はないので、きっとこれからかなり苦労するに違いないと危惧していると、ハーリーも同じことを考えていたらしく、ハルカのストーカーをしているところを見つける。
「奇遇ですね」そう話しかけると先にストーカー呼ばわりされ憤慨するが、「2人ともハルカちゃんのことが大好きなのね」とクスクス笑いながら出てきたサオリにその場が固まった。

「女の子は強いんですから」

2人とも自分たちの心配をなさいと笑われてハルカの元へ向かうサオリをただ見つめることしか出来なかった。



























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いつの間にか君は僕を超えていく



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