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※学パロ

 ハルカが嘘下手なのは周知の事だった。この学園に通う鈍い選手権でもトップ3には当然名を連ねるし、公然と馬鹿代表と本人は知らないがそういう扱いを受ける一学年上の有名人サトシと少し似た所があるだなんて思われているし、ともかく純粋で快活、少し抜けてるちょっとドジな可愛い女の子がハルカだ。余談だが、男子からの人気はなかなか高い。まあしかし、ハルカのそばには必ずシュウという学園の秀才で且つイケメン。ラルースの貴公子なんて通り名までつけられ、ファンクラブまで存在する男が、いつもと言えるぐらいそばにいるものなので、ハルカに言い寄れる男子はそうそういない。

「なんでバレたかも!」
「君はわかりやすいんだよ」
「シュウにはなんですぐバレちゃうの?こないだサトシにはバレなかったのに!」
「君、これサトシ先輩にもしたのかい?」
「ええ!ハルカはすげえなあ!て褒めてくれたわ!シュウはすぐバレてつまらないかも」
「……」
そんなシュウとハルカはいつもの通り2人とも同じ部活で帰る方向が同じということで一緒に帰っているのだが、帰り道に突然ハルカが最近彼女のハマっているちょっとしたマジックをしかけてきた。そのマジックというのが彼女が自分の胸元についたリボンでやるマジックで、そのためにリボンを外したためシュウにしてみてはいきなりはずしだしたものだからドギマギしたのだ。マジックはなかなかまあ何も知らない人であまり勘ぐりしない人なら騙せるレベルだが、ネタがあまりにも簡単だったためシュウにはすぐにわかってしまった。

「絶対シュウがアッと驚くようなマジックをしてやるんだから!」
「それじゃあさ、君のマジック、僕が驚いたマジック以外他の人にやっちゃだめだよ」
「え?なんでよ」
「君は嘘が下手だからね。僕を騙せるくらいじゃなきゃ、すぐバレてしまうだろ?」
「それって最初っからラスボスじゃない!」




























これでまだ付き合ってないっていうんだからおかしな話よね。と後ろで歩くヒカリとカスミは少し苛立っていた



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