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※成長シュウハル


「・・・太ってる・・・」
ガビーンと効果音を引っさげたハルカはその場に沈んだ。この間ついに優勝を飾ったグランドフェスティバルから数週間、そういえば気がぬけて好きなものを好きなだけ食べ続けていたかもしれない。呆れたように彼氏になったシュウに『そんなに食べたらいくら君でも太るんじゃないか?』と言われたのは一週間前。『だいじょーぶよ!食べて太ったことないもの。食べたいときに食べる!それがハルカ流なのかも!』そんなこと言った気がする。うん、確かに言った。
明日は久しぶりにシュウと会える日でウキウキしていたのにこれはマズい。しかし目敏いシュウだ。絶対気付かれる。どうしようもない叫び声が響いた風呂場に、弟マサトは渇いた笑い声を漏らした。


「太った?」
「バレたかも?」
翌日、会って間もなく指摘される。くすくすと笑うシュウにイライラしながら、どうやって痩せるか思案する。食べる量は、確かに少しは減らすがあまり変えたくはない、でもトレーニングは毎日欠かさずやってたはずだし、やっぱり旅をしてない分昔より運動量が少ないのかもしれない。
「また旅にでようかしら・・・」
「それよりてっとり早い解決方法があるよ」
酷く爽やかに切り替えされたと思ったら、その先にあるは高級ホテル。そのまま連れられ部屋のベッドでシュウの言わんとしてることがわかった自分は、優勝してもシュウには叶わないかもと顔を赤くすることしか出来なかった。



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