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ジェームズ、リリーが殺され、ピーター・ペティグリューが殺され、シリウス=ブラックがアズカバンへ投獄されたニュース。


満月でもないのに世界は真っ黒になり目眩しか起こらなかった。彼が?そんなはずがない。ありえない。そう思うのは自分だけじゃないはずだ。
ジェームズとリリーの葬列は身内だけの小さなもので、目を瞑るジェームズがあの頃のように冗談だよと悪戯っぽく笑ってくれるんじゃなかろうかと願った。
涙が枯れ果てるかと思った。シリウスに限ってそんなことはけしてしないとずっと思っていたはずなのに。あんなにも信頼した人間には情の厚い…厚すぎる彼が。

嘘だ。どうして僕だけが何もなかったんだろうか。今ある現実全てが嘘なんだ。そうに決まっている。荒む心に満月の光が今日も降り注いだ。










That damned fellow!
(あのくそったれ!)














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傷だらけの身を起こすと、ダンブルドア校長がいた。涙がとまらなかった。



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