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※六年生あたり



Who do you think you are?(自分が何さまだと思ってるんだ)



「何だって?」
「だから、貴方は自分が何様だと思っているの?!」

また始まった。毎日のように繰り返される。ジェームズがセブルスに悪戯をしてリリーがジェームズを怒る。僕はジェームズは確信犯だと思う。そりゃあ始めは彼は、彼女と仲良さそうにしているセブルスがほんの少し気にくわなかったのだろう。だが最近のジェームズはただ彼女とお喋りをする口実がほしいがためにセブルスにちょっかいだしているように見える。そんなにセブルスが気に食わないのならもっとセブルスに陰湿な悪戯してるだろうし(昔は若気の至りで酷いのもあったけれど)、最近の悪戯はどちらかというと小馬鹿にする感じで愛があるように思う。まあ兎も角ジェームズはただリリーと話す口実がほしいってだけだろう。

「要するにただのガキじゃねえか。」
「君には言われたくないだろうねぇ」
「はあ?!」
「それより、ジェームズて本当にピーターパンみたいだよね。どんなに大きくなって、大人っぽくなっても、変わらない」
「ピーターパン?」
「マグルのお話、何時までも子供のまんまなんだ。」
「つまりピーターパンはピーターってことか、ピーター、小さいもんな」
「いや、違うからねシリウス」
「そうだよ!僕はピーターパンじゃない!」
「でもジェームズがピーターにはみえないぞ?」
「ああ、君もピーターパンだったね。」

溜め息をつくとジェームズがリリーにウィンガーディアム・レヴィオーサーを食らわされた所だった。今日はずいぶんとこっぴどくやられたようだ。彼は一体なんて答えたんだろう。














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僕は僕、ただ君を愛している男ジェームズ・ポッターさ!

























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一年後、彼らがつき合いだしてはたまた結婚までするだなんて誰が思っただろう。案外うまくいくと思っていたのは僕だけなんだろうな。







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テーマ「人外ファンタジー」
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