2020年1月23日

尊重するって、どういうことだと思いますか。
今日の講義で先生が言っていた。話を振られたのは私ではなく別の学生だったけれど。その学生は、「自分の意見を押し通すんじゃなく、相手の意見を聞いてあげること…?」と小学校の先生がいいそうなありきたりなことを言ったあとで、「でもそれって、相手の話を聞いてあげてるっていう、上からな感じがします」と付け加えた。鋭い意見を言う子なのだけれど、なかなか可愛い顔をしているので、面食いな私はその子のことはちょっと好きだったりする。
……それはともかく。
尊重するということ。
私にとっては、「他人であると認識すること」だと思う。私以外の人間は、私自身では無いのだから、私の思い通りにしていい範囲ではない、ということ。相手の意見をただ受け入れるのではなく、正しければ正しいと、間違っていれば間違っていると、気に入らなければ気に入らないと、対等な立場で思うこと。他人に興味がない私には、それ以上他者に歩みよることは、多分できない。いちいち自分の思ったことを相手に伝えたりもしない。面倒だから。
僕の場合は、相手をとことん罵倒することです。先生がそんなことを言うから、笑ってしまった。罵倒、なんて言い方をしなくても。批判、と言う方が正しい。現に先生は以前、そう言っていた。先生は、私と違って、優しいから。ちゃんと相手に自分の意見を伝えるということは、コミュニケーションをとる気があるということだと思う。私にそんな気はない。できるだけ関わりたくないのだから。私にそんな優しさがあったら、大伯母の葬式で、くだらないことを語る父のいとこにきちんと反論していたはずだ。でも実際には、右から左に聞き流しながら、スマホゲームをしていただけだった。面倒だから。