2019年1月11日

生理のせいでメンタルが崩壊している。
久しぶりに更新された「死にたがり少女と食人鬼さん」は、色人が捕まり白が死のうとする話だった。色人が作り置きして行った食事を「色人がいなくなる」と言って手をつけようとしないのも、首に包丁を当てて「色人がいない世界なんていらない」と泣くのも、苦しいほどよく分かる。
……メンタルが崩壊しているときに読むべきではなかった。死にたくて仕方ない。
私は、死ねなかった。あの人が死んだとき。死んだと、知ったとき。死ねなかった。
なんで生きているのだろう。いつも思う。
抜け殻みたいにからっぽな私。
ぜんぶぜんぶどうでもよくなると、哲学ですら役には立たない。
殺してほしい。
あの人に。尾形さんに。
彼らは感情の塊だ。私が放棄した感情。
悲しみに沈んで、感情に任せて死ぬということは、彼と心中することなのかもしれない。それはちょっと素敵だと思う。
──りん。俺がお前を殺したら。お前は俺のものになるのか。俺が、ほんとうの俺が死んだら、お前は俺を永遠にするのか。
彼は、尾形さんは、暗い目をしている。いつもよりずっと暗い。虎視眈々と、狙っている。私が彼のものになることを。自分が「いちばん」になることを。
…ならないよ。私は、死んだらあの人のところに行くの。約束したの。だから、尾形さんのところには行けない。
俺が死んでも、か?
……わからない。
俺を好きじゃないのか?
すきだよ。だいすき。でも、……
…"でも"?
……わからない。
私とよく似ていて、まったく違うひと。だいすきだけれど、彼が死んだら、私はちゃんと絶望に浸れるのだろうか。
──お前も、俺を祝福してはくれないのか。
違う。違うの。だいすきだよ。でも私は不器用だから、ひとりしか想うことができないの。だいすきよ。"りん"は、尾形さんだけがすき。でも私はりんじゃない。"りん"は、あなたにあげるから。
……だからどうか許して、とはいえなかった。でも、きっと彼には伝わった。私の懇願も。
…殺してほしい、と思う。
だいじな人"の"ためではなく、だいじな人"が"ために死にたいのだ、私は。彼が、彼らがいない世界ゆえに死にたいのだ。だいじな人のいない世界に興味はない。だいじな人のいない自分の人生にも。だから死ぬのだ。
雪のつもった景色は、悲しくて美しい。
何にも脅かされることのない季節だからこそ、私は静かに泣いていられるのだと思う。