2019年1月4日

LGBTを批判する馬鹿が、馬鹿なことを言ったらしい。「LGBTばかりになったら国がつぶれる」と。それはつまり、子孫を残すという目的のための手段──道具として人間を見ていることに直結する。以前にも"生産性がない"とかなんとか同じようなことを言っていた人がいたけれど、なんで政治家には馬鹿なおっさんが多いのだろうと思う。科学技術が進歩して、人工授精すら可能な現代で、生産性がどうのとのたまうその思考がわからない。一体お前の脳はいつの時代に生きている。
カントは言った。人間をただの手段として扱ってはならないと。カントは動物と人間を同等の生物として扱ってはいないし、キリスト教信者だけれど、その言葉だけは正しいと思う。
人は道具じゃない。子どもを増やすための手段じゃない。同性だろうと子どもを欲しがる人たちはたくさんいるし、男女の組み合わせだろうと子どもを欲しがらない夫婦だってたくさんいる。性別で生産性なんて測れるわけがない。理屈をならべて、尤もらしいことを言って、さも自らが正義であるという顔をするたぬきじじいどもに言ってやりたい。本当は理解できないものが怖いだけだろう、受け入れたくないだけだろう、理解できないから拒絶するのだろう、古臭い石頭め。
理解する必要も、好意を抱く必要も無いのだと思う。ただ、彼らが得るべき当たり前の権利を認めてあげてほしい。嫌いなものは嫌いなままでいい。ただ、好きな人を好きと言える、一緒にいられる、その権利を認めてあげてほしいと思う。