2018年8月31日

テレビの討論番組でAIの話をしていた。ロボットとか、人工知能とか、そういわれるとやっぱりデトロイトビカムヒューマンを思いだす。あれはいろんな倫理の問題が含まれていたと思う。戦争と平和、奴隷、平等、生き物の定義……。生き物といわれると、すぐに思いつくのは理科的な定義。呼吸をしていて、栄養を吸収し不要物を出す…そういう定義の中だと、アンドロイドは含まれない。でも、彼らは「我々は生きている」と主張していた。……難しいところだと思う。ただ、確かに彼らへの扱いは不当であると思ったし、権利を主張するなら認めてあげればいいような気もした。あれはあくまでゲームだし。プレイヤーはアンドロイド側を操作していたわけだから、必然的にアンドロイド目線で考えてしまうのかもしれないけれど。
平等とか公平とか。平等と公平は違うのだと、これも哲学で習ったこと。権利とは、平等に関連するものだ。平等に何かを決める、という時、両者が平等であると判断する第三者の目が存在している。誰かの権利について、第三者が決める。そこだけを考えると、その時点ですでに傲慢な感じがする。
神にでもなったつもりだろうか。
──私が天に立つ。(眼鏡グシャァッ)
ぶふっ。
吹き出した。
天に昇っていくヨン様を思いだして、盛大に吹いた。私の横でシロくんが何とも言えない顔をしている。そりゃそうだ。彼は何度も、あのヨン様に酷い目に遭わされている。でもわかって欲しい。今のは不可抗力。
テンションがおかしいのは重々承知している。今日一日ずっと、バイト中ですらずっと、死ねばいいのにとそれしか考えていなかったのに、今になって一人で笑い出すとかもう傍から見れば壊れたとしか思えないだろう。違うんだシロくん、眠いのと疲れたのと時間帯が深夜なのとでテンションがおかしいだけなんだ、お願いだから変な目で見ないで。
──私が天に立つ。(眼鏡グシャァッ)
…もう一回吹き出した。