2018年7月24日

なんだかもやもやする。昨日も、バイト中ずっともやもやしてた。気持ちわるい、のだけど…吐きそうというわけではない。物理的にではなく、精神的に気持ちわるいというか。
何をしたらいいんだろう。

一昨日、お出かけした帰りに駅によってちょっとだけお買い物をした。お昼前に起きて朝ごはんをちょっとだけ食べて家を出てきたから、お腹がすいていた。家に帰るまで我慢ができなくて、スイカのジュースを飲みながら歩いた。
夏の匂い。
……そういえばこの前はあの人の誕生日だったっけ。ちっとも気温が夏らしくならないから、ぜんぜん実感がなかった。
夏。
夏は、きらい。
なにもかも。
でもスイカのジュースは美味しい。
飲み終わる頃、同じジュース屋さんのもうひと店舗の前を通った。目的地は、この先にある。
さっきスイカと迷ってやめた、桃のジュースを買おう。
腹ァ冷やしても知らねェぞ。
でも……美味しそうだし……。
案の定、お腹が冷えた。今は夏で、室内とはいえ決して寒くはないのに、桃のジュースを飲みきった頃には、ひとりで寒がっていた。
言わんこっちゃねぇな。
……うぅぅ。

災害てんてこ。
私の好きな、哲学の先生が言ってた。
災害の非常時、他の人を助けようと引き返したり、探したりする。結果、どっちも助からずに亡くなってしまう。自分を最優先で皆が逃げれば、そんなことにはならないはずなのに。とても、合理的ではない行動。
なぜだと思いますか。
先生は言った。
困ってる人に手を貸すとかそういうのが美徳みたいなとこが日本人にはありがちだけど、どっちも死んだら意味がない。
……そう、かもしれない。
でも。
ひとりで生き残ったって、ひとりぼっちじゃ生きていけない。ひとりは寂しいよ。だから、生きるのも死ぬのも、だいじな人と一緒がいい。
私、なら。
──ゆき。
ああ。そうか。
──それ以上何も考えなくていい。
最近ずっともやもやしてたのは、精神が不安定なのかもしれない。私はずっと、泣きたかったのかも。
──目、閉じてろ。
言われたとおりにぎゅっと目を瞑る。こみ上げてくる何かが引いたところで目を開け、何度か瞬きをした。授業中に泣いてしまったら、先生がぎょっとする。しかも、私の前に生徒はいない。
よく、事故や災害なのど生存者が生き残って〈しまった〉という罪悪感を抱くことがある(サバイバーズギルトというらしい)。ただでさえ怖くてつらい記憶なのに、だいじな人まで死んでしまったら、それからずっと罪の意識と共に生きていくのかもしれない。それでも生きてるほうがいいと、普通の人は思うのだろうか。私には、よくわからない。
ずっと一緒にいたいと、ひとりでは生きていけないと思うのは、異常なのだろうか。私は「私」でしかないからわからない。でも、後悔と悲しみに苛まれてじわじわ心が死んでいくよりも、だいじな人と一緒に一瞬で死んでしまいたいと思うことが、そこまでおかしいとは思えない。