六周年質問企画



嵐「あー、そうすると酒の趣味は合うってことになるのか。……まあ、平たく言うと腐れ縁みたいなもんだな。腐れ過ぎてただれ落ちてる感もあるが」

明良「人との縁をそう言うか……」

天狗「それじゃあ、次の質問。時津さんからで、『明良にたいして、これだけは「死ぬまでに文句言ってやる」ということありますか?明良も嵐にたいしてあったらどうぞ』これはあるだろ、山盛り」

嵐「あり過ぎて何が何だか、もう覚えちゃいないものまであるしなあ」

明良「忘れたものは覚える必要のないものなんだよ。だから思い出さなくていいよ」

嵐「お前、そうやって逃げる気だろ。何個かあるけど、一つ、ひどいのはあった。あれだけは覚えてる」

ライ「……って言われて、本気で逃げる用意するのか、あんた」

明良「やー……ねえ」

嵐「俺が会社辞めた時に、こいつとこいつの親父に拝み屋やってみろって言われて、何個か押し付けられたことがあるんだよ。それも自分たちの手に負えなさそうなやつを選んで」

アス「……あくどいね」

嵐「今なら即刻逃げるけど、あの時はまだ何も知らないしな。それに大学の時にもそういうことはあったけど、大概、明良も一緒に巻き込まれてたから、まあ痛み分けってことで納得はしてたんだ」

天狗「でも厄介な目にはあってたんでしょ?勧められた時もやめときゃよかったのに」

嵐「……まあ、会社辞めて収入もない頃だったから、背に腹はかえられないし。それで、金が貰えるならって試すつもりで受けたのが馬鹿だった」

天狗「その頃から馬鹿だったんだなあ」

嵐「しみじみ言われても嬉しくない。で、その時受けた何個かは結局、全部厄介なやつだったんだが、中でも一個、飛びぬけて凄まじいのがあってさー……」

明良「あったっけ?」

嵐「あったよ。井戸のやつ」

明良「井戸?おれ、それ知ってる?」

嵐「二人して俺に持ちこんだだろうが!」

明良「うーん」

ライ「凄まじいって、どういうことなんだ?」

嵐「もう使ってない古井戸があってさ、よく人が身投げするんだと。それだけならまだしも、人だけじゃなくて、よく動物の死骸なんかも一緒に見つかるもんだから、いくら使ってないとは言え、たまんないだろ。それで井戸を潰そうって話になったんだが、よくある話で潰そうとすると必ず事故が起きる。で、明良の寺に話が持ちこまれて、俺に流れてきたんだ」

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