六周年質問企画



《その4》

天狗「司会進行は元に戻って、大トリいくよ。ここまで来たらもう察しがついてると思うけど、一人残りものがいるね」

明良「やっぱ主人公って強いのかなあ。最初あんなに人気なかったのに」

アス「そうなの?」

嵐「俺からは何とも言えないな。俺よりも明良の方が人気があったのは事実だが」

天狗「でも見事に変わったみたいだね。一位は嵐。愛情票二票含めて、計四票。質問も二つ来ているよ。まずは絢音さんからの質問。『なんだかんだ言いながら明良と一緒にいる嵐さん。ずばり、明良の何処が好きですか?』……難しくない?」

嵐「言えばつけあがるし、言わなければ答えにならない。……というか、何処が好きというのもぴんと来ないのにはどうしたもんかね」

明良「ひどい!こんなに長い付き合いなのに!」

ライ「冗談はともかく、少しは良い所があるから一緒にいられるんじゃないのか?」

嵐「まあ、何処が好きって言われると、付き合いがめんどくさくないところかな」

明良「うわ、何その情緒の欠片もない回答」

嵐「仕方ないだろ。俺がどうしようと、お前はお前で勝手にやっていくし、俺にはそれが丁度いい。俺が何を見たり経験しても、お前は一切見えないけど、だからってちょっかいを出すような奴じゃない。俺に対して普通なのは、確かにありがたいよ」

アス「……人間関係で苦労したんだねえ……」

嵐「お互い、そこそこ苦労してると思うよ。まあ、積極的に話すような話題でもないし、自分からいちいち苦労話を披露するのもアホらしい」

明良「価値観も好きなもんも、ことごとく合わないのにな。時々、妙に考えがぴったり合うから困りもん。うまは合うってことなんだよなあ、これって」

天狗「じゃあ、酒の趣味も実は違うの?よく二人で飲んでるけど」

嵐「そりゃ違う。どっちも何でも飲むから、特に何が好きっていうのがないだけ。うまい肴さえあれば飲めるっていう考えは共通してるから、酒の趣味が合わなくても何の問題もない。なあ」

明良「あるものを飲むって感じだもんな。ビールもワインもウイスキーも。なければ買うけど、そういや、こだわりは少ないか。あ、日本酒は比較的好きだっけ、どっちも」

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