7

声はするが姿が見えない事に、アルベルが不信感を抱く。

「おい、誰かいるんなら姿を見せろ」

クリフは辺りを見回しながら『誰か』に話しかける。
すると、二人の前が光りある人物が現れた。

「なっ…何だ?!俺?」
「俺もいる…」
『よう、俺!やっぱそっちのアルベルもいいよなぁ』

現れたのは、クリフとアルベルだった。姿も、今の二人と同じで裸だ。

「お前達は一体何者だ?何故俺達と同じ姿をしている」
『ん?あぁ、俺達はお前達のコピーだ。簡単に言やぁ鏡の中のお前達だな』
「鏡…?もしかして、あの大きな鏡の事か?」
『そうだな。その鏡だ。お前達があまりにも熱いからつい呼んじまったんだよ』

そう言ったもう一人のクリフは、後ろに隠れていたアルベルを引っ張り出す。

『あ…クリフ……続きは…?』
『ちょっと待ってろ。なぁ、俺。コイツ、お前がそっちのアルベルに使った薬で感じまくってんだよ』

その言葉通り、もう一人のアルベルの顔は赤く、目も潤んでいた。

「あぁ、そういう事か。いいぜ?滅多にできない体験だ。付き合ってやるよ」
「おい、クリフ。何の話だ?元の場所に戻れるのか?」


[ 7/48 ]

[*prev] [next#]



【メインページへ戻る】


以下は当サイトとは関係ない広告です


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -