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「なぁ…どうするんだよ」
「俺が知るわけないだろ。とりあえず歩いてみようぜ」
「この格好でか…?」
「服がどこにある」
「……………」
「ほら、行くぞ」

じっとしていても何もわからないと考えたクリフは、とりあえず歩いてみることにした。
アルベルも最初は渋っていたが、他に手がない事を知り、クリフと共に歩き始めた。
裸の男二人が並んで歩いているのは、なんとも間抜けな光景だが、歩き続ける。






しばらく歩いていると、かすかに人の声が聞こえてきた。

『…も………だ…てっ…』
『す……ば…………よ』


「おい、クリフ。何か聞こえるぞ」
「あぁ。行ってみるか」

二人は声のする方へと歩き始めた。
確実に近付いているようで、声はだんだん大きくなっていく。

『もう………だっ』
『まだまだ……ぜ』

だいぶ近くまで行ったところでアルベルがある事に気付く。

「これは…俺とお前の声じゃないか?」
「言われてみれば似てるかもな。だが、姿が見えねぇからなんとも言えないな」
「確かに…声の大きさから考えれば、すぐ近くにいるはずなんだがな…」


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