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そんな寝顔を見ていたクリフも、かなりの量の酒を飲んでいたのでうとうとし始めていた。
自分のベッドに戻るのも面倒で、そのままアルベルのベッドに潜り込む。
大人二人が寝るにはベッドが小さすぎるが、くっつけばどうにか寝れるだろうと無理矢理アルベルに寄り眠りについた。








翌朝、クリフはベッドから落ちた衝撃で目を覚ました。
ぶつけた頭をさすりながらベッドを見ると、不機嫌そうな顔をしたアルベルが睨んでいる。
どうやらアルベルに蹴り落とされたようだった。

「…痛てぇな、何するんだよ」
「テメェ…何で俺のベッドにいるんだ?…うっ気持ち悪ぃ…」
「あれだけ飲めば二日酔いにもなるさ。それに酔い潰れたお前を介抱してやったんだろ?恩人にその態度はねぇんじゃねぇか?」

すっかり元に戻ったアルベルは今にも殴りかかりそうな形相でクリフを睨む。
介抱してもらった感謝の気持ちなど微塵もないようだ。

「可愛くねぇなぁ…昨日は可愛かったのに」
「…?てめぇ…何かしたのか?」
「昨日のお前は………」

酔って記憶がないアルベルに、クリフは昨日あった事を細かく説明していく。
話を聞いていたアルベルは顔を真っ赤にして否定した。

「う…嘘つくんじゃねえよ!俺がそんな事するわけないだろう!…っ痛ぇ…」
「嘘なんてついてねぇよ。しっかし面白かったなぁ。ア・リ・さ・ん…くくっ」

二日酔いで頭を抱えるアルベルをよそに、昨日のアルベルの動きを真似たクリフはよほど面白かったのか、腹を抱えて笑っている。

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