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アルベルはそう言うと、鍛冶台の方へと歩いて行った。
そんなアルベルの後ろ姿を見ながら、フェイトとクリフは静かに笑う。
「嬉しそうだね、アルベル」
「ああ。で、プレゼントはどうするんだ?」
「明日買いに行くけど…一緒に行くかい?」
「そうだな。同じ物じゃまずいし、一緒に行くぜ」
「そう。あ…そろそろ手伝わないとアルベル怒るよ」
話は終わったはずなのに、いつまでも手伝いに来ない二人を遠くからアルベルが睨んでいた。
さすがにこれ以上怒らせるのはまずいと判断した二人は、すぐにアルベルの元へ走って行く。
「ごめんごめん。さ、やろうか」
「今日は何作るんだ?」
「そうだな…武器でいいんじゃないか?」
「じゃあさ、これを使って……」
こうしてアルベルに計画を悟られることなく、時は過ぎていった。
二日後、宿の二階に三人が集まり仲間に秘密のプレゼント交換が行われた。
少人数なのでクジ引きで交換した結果、アルベルのプレゼントはクリフに、クリフのプレゼントはフェイトに、フェイトのプレゼントはアルベルに渡った。
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