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フェイトはそう言うと、クリフに耳打ちする。
話を聞いたクリフはニヤッと笑うとアルベルの方を見ながらフェイトの計画に参加の意思を示す。

「面白そうだな。だが色々準備が必要だぜ?」
「まぁね。でもアルベルも単純だから時間はかからないと思うよ」
「おい!テメェらやる気あるのかよ?!遊んでないで手伝え!」

二人がいかがわしい計画を立てている事に全く気付いていないアルベルは、怠けている二人に文句を言う。
コソコソ話をしている二人に近付くと、睨みながら言った。

「何を話してた?まさかまた変な事を……」
「いやいや、故郷の話だよ。僕の国にはクリスマスってイベントがあってね」
「クリスマス?」
「こいつがパーティーやろうって言い出してな」

誤魔化すように二人はクリスマスの話題を口にする。
アルベルは異国のそういったイベントを初めて聞いたので、すぐに興味を示した。

「クリスマスって祝うものなのか?」
「説明すると大変なんだけど…簡単に言うと、偉い人の誕生日を祝おうってイベントかな」
「誕生日…」
「プレゼント交換とかもするんだぜ。やってみるか?」



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