2

アルベルの一言にカチンときたフェイトは、くすくす笑いながらアルベルを見つめる。
その様子に不吉な予感を感じつつも、アルベルとクリフは工房へ向かって歩いていった。




「酷いよね、二人して置いて行くなんてさ」
「お前が勝手に立ち止まったんだろ。俺達のせいじゃない」

拗ねるフェイトを尻目に、アルベルとクリフはクリエイションの準備を始めた。
今日はアルベルの得意な鍛冶をやる予定だったので、アルベルは機嫌良く準備を進める。

「なんか機嫌よくない?アルベル」
「あぁ、鍛冶が好きなんじゃねぇか?ここんとこ調合と細工ばっかりだったから楽しみなんだろ」
「ふうん……あ、そういえばそろそろクリスマスだよね」
「また随分唐突だな。つーかクリスマスなんて祝うのは地球人だけだろ?」

準備に夢中なアルベルをほったらかしにして、二人の話はどんどん盛り上がっていく。

「地球人以外には関係ないかもしれないけどさ、ちょっとした計画があるんだ」
「また何かやらかすつもりかよ?」
「さっきバカにされたからね。仕返しだよ」



[ 29/48 ]

[*prev] [next#]



【メインページへ戻る】


以下は当サイトとは関係ない広告です


第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -