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「カンよ。嫌な予感がするの。とにかく一度戻りましょう」
「カンですか?確かにアイテムも残り少ないですし…補充も兼ねて戻ったほうがよさそうですね」
「戻りたいなら勝手に戻れ。俺は先に進む」
カルサアに戻る事を勝手に決めてしまった二人を睨み、アルベルは尚も先へ進もうとする。
「行きたいんなら勝手に行けば?クリフにはちゃんと言っておいてあげるから」
「おい…なんでそこでクリフが出てくるんだ?」
アルベルは唐突に出てきた人物の名前を不審に思い、マリアを問いただした。
問われたマリアは全てを知っているというような笑みを浮かべ、答える。
「あなたとクリフがあ〜んな事やこ〜んな事する仲だっていうのは知ってるわ。気付かれてないとでも思ってた?」
「ついでに言うと、私も知ってますよ」
ミラージュもにっこり笑いながら言う。
「なっ……」
アルベルの顔がみるみる赤くなる。
確かに一緒にいる時間は多かったが、周りにバレないようにそれなりに気を使っているつもりだった。
それなのに…。
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