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その言葉に疑問を感じながらも、クリフからの預かり物が気になるアルベルはその場に止どまる。
「ちょっと待ってて。用意しなきゃいけないからさ」
「用意?物を預かっているだけだろう?」
「色々事情があるんだって。……はい、お茶。これ飲んで待っててよ」
「チッ……」
フェイトが差し出したお茶をひったくるように取ると、近くのカウンターで飲み始めた。
「……アルベルってさぁ、単純だよね。もう少し気をつけないとそこら辺で犯されるよ?」
「どういう意味……だっ…?」
アルベルは突然強い眠気に襲われ、その場に倒れこむ。
意識が完全に無くなったのを確認したフェイトは、昨夜隠した『完成品』を取り出し妖しく笑う。
「仲間でも油断するなって事。でも凄いなぁ、さすが即効性だ。ふふ……おやすみ、アルベル。後でたっぷり可愛がってあげるよ…」
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